うつ病と休職

ストレス社会の現代、うつ病が意外と身近な病気になってきてしまいました。

もし万が一自分がうつ病と診断されてしまったら、、、このページでは、社会人の方向けに、うつ病になった際の会社の休職の仕方について紹介します。

そもそも休職とは?

休職とは、会社員や公務員が、職場に籍を残しつつ一定期間仕事を休むことです。会社によっては、休職制度が設けられており、病気などにより働けない場合に、会社からしばらく休みを与えられます。

しかし、休職制度は義務づけられているわけではないため、会社によっては制度が存在しない場合もあります。もし、あなたの会社に制度自体がなければ、うつ病などで休む際は、原則解雇となるため注意が必要です。

休職を検討する際は、あなたの所属する会社に、休職制度が定められているか、会社の規定を確認しましょう。

休職の利点

休職することで得られる最大のメリットは、休みながらも一定の収入(傷病手当)を得られることでしょう。

休職期間は、会社によって規定が違うため一概には言えませんが、長ければ1年もの間休むことができます。休養をとることは、うつ病を治療する上でとても大切です。きちんと休みをとり、心と体の状態を回復させていきましょう。

休職の欠点

休職すると発生する欠点は大きくは2つ挙げられます。

1つ目は、得られる収入が若干減少するということです。仕事ができなくなった時に、健康保険から受けられる保障を傷病手当といいます。これは1日あたりの報酬の3分の2が支給される制度です。つまり、休職中は収入の3分の1が減少するということです。

2つ目は、他の社員とキャリアの面で差がつくことです。休職をしないで働き続けた社員と比べると、キャリアを見比べられるとどうしても劣ってしまいまい、昇進スピードに影響がでる可能性はあります。

休職するためには

休職するために必要な手順は次のようになります。

上司や勤め先に医師の診断内容を伝え、休職を打診してもらう

休職を得るには、個人、会社、医師の三者が自分がうつ病になってしまい、休職が治療に際して必要だと感じた場合、まずはそのことを勤め先に伝えなくてはなりません。信頼の置ける上司に相談をしてみたり、直接勤め先に休職の旨を伝えましょう。

休職に必要な書類をそろえる

休職の旨を勤め先に伝えることができたら、次は本格的に休職の手続きに入りましょう。

会社によって対応は違うので、自分の勤め先に問い合わせて、規定どおりに休職手続きを進めましょう。

自宅で休養する

晴れて休職が認められたら、うつ病の治療に専念しましょう。前述したとおり、うつ病の治療に必要なことは休養をとることです。なるべくストレスのかからない生活をして、ゆっくり休みましょう。

休職中に使える制度

休職中は基本的に給料はもらえません。療養中の生活の保障としての制度がいくつかあるので紹介します。

傷病手当金

先述した通り、これは健康保険の制度です。休職期間中はこの制度を使えば、一定金額が支給されるため最低限の生活費はまかなえるでしょう。

ただ、申請する際にいくつかの条件があるので、事前に確認することが必要です。

労災保険

精神疾患に関する労災認定は、認定されるまでに時間がかかります。そのため、傷病手当金の需給とあわせて申請しておくほうがいいでしょう。

労災が認められたら、今までの傷病手当金や医療費などを返還が必要となってくるので、ある程度まとまったお金を用意しておくことも必要です。

休職期間中の過ごし方

休職が認められ、いざ休むとなってもどうやって休めばいいのか困ってしまうこともあるかと思います

休職期間中は休むことが仕事です。今まで自分のストレスとなっていたものから離れ、心を休めることに専念しましょう。仕事を休んでしまっていることの罪悪感などを感じて考え込んでしまうときは、考える時間を決めて、なるべく考える時間を短くしましょう。

また、心と身体はつながっているので、心のケアをする際は規則正しい生活も鍵となってきます。朝起きる時間、夜寝る時間を意識して休んでみてください。

処方された薬をしっかり服用することも忘れないでください。自分のコントロールできないところは無理に自力で治そうとせず、薬に頼りましょう。

また、薬によっては続けて飲むことによって効果がでるものもあるので、自己判断で飲むのをやめてしまったり、飲むべきときに飲まない、といったことは無い ようにしましょう。

復職について

うつ病の症状がが徐々に回復するにつれて、「早く職場に復帰しなきゃ!」と焦りが募ることは、うつ病患者によくあることです。

しかし、完治していない状態で復職した結果、うつ病が再発したり悪化する可能性もあります。復職時期については、医者ときちんと相談して決めていくことが大切です。

また、復職した際にも、「遅れた分を取り返さないと!」と思い無理して多くの仕事を抱えるのも、うつ病が再発する可能性があります。まず最初は、リハビリ期間だと思って、力を抜いて仕事をしましょう。

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